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Forty Winks ……
名詞的扱い。(主に食後の)まどろみ、転寝(うたたね)のことを差す。「40回の瞬き」という、とても素敵なフレイズで偶に小説に使ってあったりもします。でも、何故「40回」なのでしょうか。その半分でも、いや、もっと少なくたって、それなりに素敵なフレイズな気がします。おそらく、其れは私のような日本人的感覚しか持たないと、分からないものなのでしょう。
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「40」という数字は、実は聖書(特に旧約聖書)で重要視されている数字で、ノア(Noah)の箱舟の話では40日40夜の間、大洪水は続きます。その後、150日、水は増え続けます。それから更に40日後、ノアは烏(からす)を外に放っています。また、聖書そのものが40人の手によって作られたと言われています(まあ、其れも「40」という数字を特別視して、後から付け加えられたものでしょう。実際にはもっと多くの人が関わっていると思われます)。
また、あの十戒のモーセ(Moshe)は民を率いて40年、荒野を彷徨います。
ヤハウェ(イエス)もまた、約束の地へ辿り着くまでに40日間、荒野を彷徨い、試されています。
キリスト教では「四旬節(しじゅんせつ、Lent)」という復活祭前の40日間の悔い改めの期間があります。
つまり、キリスト教では「40」という数字は「苦難」や「罪の清算」といったような意味合いを持つのでしょうね。
ちなみにローマ数字では「40」を「XXXX」と表します。
(これが手紙に「XXX」なら英語圏では「キス」を表します。また成人指定の映画もこのような表記が成されますね……蛇足ですけれど)
ということは「Forty Winks」は、欧米の方にとっては「苦難」の意味合いが込められているのでしょうか。食後の抗い難い眠気。そんな睡魔に負けて、まどろんでしまう……。
きっと今日もどこかで誰かが「Forty Winks」しているのでしょうね。
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