よく会社などで会議が長引き、新しいアイデアも出なくなり、もうこの先どうしようもないな、という状態になってくると「
煮詰まってきたな」と誰かが溜息なんて吐く。それで「じゃあちょっと休憩を入れるか」なんて誰かが提案してくれたら、ニコチンの切れたあなたはそそくさと喫煙所目掛けて走り去るかも知れない。
この「
煮詰まる」であるが、現在よく見かけられるこういった使い方は、実は本来持っていた意味と真逆の使い方になってしまっている。少し前なら完全な「
誤用」だった言葉だ。
本来「煮詰まる」というのは料理から来ていて、煮物などに火を入れ続けて水分を飛ばし、徐々に「
仕上がってゆく」様を表して「煮詰まる」もしくは「煮詰める」と言う。だから会議などが「煮詰まって」くるとは、本来なら「企画・議題がしっかりと話し合われてもう直ぐ終わります」ということになる。
また本来なら最初の意味で使う場合は「煮詰まる」では無く「
行き詰まる」というのがより正しい。同じ「詰まる」でも「行き詰まる」の場合は、道などが行き止まりになりそれ以上進めなくなる、つまり、企画や会議が膠着状態に入り、どうにも進まなくなることを意味する。最初に使われている「煮詰まる」とは正にこの意味である。
言葉とはこのように常に変容する。時にはその本来持っていた意味をひっくり返してさえ、使われる。それが多く支持を集めるようになれば「本来の意味」など大して意味をなさなくなる。
けれどそうやってでも生き残ってゆけば「死語」とならずに済む。
誤用でも省略でも合体でも、ひょっとすると言葉たちが必死に生き残ろうとしている戦略なのかも知れない。
「ああ、煮詰まってきたな」
良い意味なのか悪い意味なのか、それを判断するのもあなた次第という訳です。
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夏に成ると、多くの人が経験が在ると思いますが、
やってきます……夏バテ。
体がダルくなり、やる気も減衰し、出来れば、これ以上は動きたくない。
そんな風にすら、思ってしまう、結構厄介なものでございます。
そこで、その夏バテの「バテる」に今回は焦点を当ててみましょう。
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ここ近年「お笑いブーム」ですが、みなさんも「お笑い」は好きですか?
漫才、コント、ギャグ……。
色々な種類のお笑いが在ると思います。
何より、多くの芸人さんが出て来て、それこそ多種多様な「笑い」を
見る事が出来ますよね。
その中で「コント」という言葉。これは実は(というほどのことは無いが)
フランス語ですね、元々。
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「ねえ、奥様」
妻、夫人、奥さん、ワイフ……様々な呼び方がされる既婚女性ですが、
ひょっとすると「奥様」なんて言うと「どうして〝奥〟なんて言われるの
かしら」と、やや憤慨なさる方も、この頃は多いかも知れませんね。
けれど「奥様」と言われたからと言って、別にあなたの事を見下している訳でも
卑下している訳でも、無かったのです……かつては。
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「そんな事は当たり前だ」
とてもよく使われる言葉「当たり前」。
しかし「当たる」「前」とは、一体、どういう事なのでしょうか?
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一筆啓上申し上げます
……
かしこそんな文面を見ることも、時代と共に無くなってきたでしょうか。
特に「手紙」を書く習慣自体が無くなってきた事も在り、こういった
言葉遣いは徐々に衰退していっていることでしょうね。
ちなみに上の頭語と結語。男性のものか女性のものか、分かるでしょうか?
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雨が多く、じめっとした、日本独特の気候「梅雨(つゆ)」。
どうして「梅」の「雨」なんでしょうか。
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