ベーコンと言われて、何を思うだろうか。
更に「ベーコン数」と言われれば、何だろうと考えるだろうか?
これは複雑ネットワークという研究分野で、ある人物から何人の関係者の鎖を
繋いでいけばAという人物は其のある人物と繋がることが出来るのか、という
ものだ。
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そこでアメリカの大学生が俳優「ケヴィン・ベーコン」と誰かの関係を調べた
のだ。そこで「ベーコン数」なんて名前が付けられたらしい。
ベーコンと共演したことが在ればベーコン数は「1」である。
そして、殆どの俳優は此のベーコン数が「1」から「5」の間で収まるらしい
(ハリウッドの俳優なら4以上の人物は少ないということだ)。
其のベーコン数を調べるサイトも在るので、自分とのベーコン数を調べてみる
のも面白いかも知れない。
これはそもそも「世間は意外と狭い」ということを示すものの一つで、自分の
知人の知人の……と辿っていけば、およそ「6人」程度で全世界の人が自分と
繋がってしまう。テレヴィの向こうで痴話喧嘩をしているあの人達も、熱帯の
鬱蒼としたジャングルを探検しているあの人も、一つのパンを取り合っている
あの人も、そうやって繋がってしまうのだ。
そう考えると、なかなか「自分とは無関係だからいいや」とは言えないように
なってしまう。
もちろん、個人の認識の範囲には限界があって、それは極々狭い世界しか見ることが
出来無いものだけれど、たまにはそんな自分の6人先の誰かのことを考えてみるのも
良いかも知れない。
ベーコンのように、やや塩味の利いた、けれど、しっかりと肉の味がする何かが
見つかるかも知れない。