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凪司工房の徒然

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歴史に埋められた土地「梅田」―It was buried by History―

「梅田」とは、大阪キタの玄関口で、阪急やJR(其れも駅名は「大阪駅」だ)、
地下鉄の駅などが在る、あの繁華街のことだ。
降り立つと分かるが、人が多い。もの凄いエネルギィに溢れている。
そう感じさせられる、大阪らしい場所の一つかも知れない。

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そんな梅田だが、どうしてそういう呼名なのかは、考えてみればおかしなものだと
気付く。別に「梅」が有名な場所という訳では無く、かつて「梅田」なんて豪族が
居たり、「梅毒」が大流行したとか、そういった場所でも無い。

たとえば、此れは「大坂」を「大阪」としたようなものかも知れない。
(そう、かつては「坂」だった)
漢字は其れ一文字で意味を成す。
その上、人にしっかりとした印象を残す。
日本人と言わずとも、縁起の悪いものは避けたいのが本能というものだろう。
(受験生に「すべる」や「おちる」がご法度なようなものだ)

ということで、此の「梅田」という名前。かつては「埋田」だったという話が
在る。「埋められた土地」ということだ。そう、埋めた土地だから「うめだ」と
呼ばれたらしいのだ。
大阪は川が多く、湿地帯だった。そこを埋めて造った場所なのだと言う。
それがいつの間にか「梅田」と、名称を、見た目の上では変えてしまった。

こういう話は実は沢山存在していて、その一つとして「くいだおれ」という
言葉が在る。此の「食い倒れ」という言葉は大阪の町の特色を現す言葉だが
(京は「着倒れ」と言われる)、本来は「食べる」という意味合いの「くい」
では無かったらしい。
それこそ、湿地帯で川が多く、立てても立てても「杭」が「倒れる」。
そういう場所だったのだと言う。

元々、何かの名前というのは、何も無いところに適当に付けられたものでは無い。
人々が其れに何かを見、感じ、自然発生的に「呼ばれる」ように成ったものだ。
こういう名称一つとっても、言葉というものの奥深さを感じることが出来る。
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