出来れば140文字の可能性を探っていきたいと思いつつ。
今週分(1月24日~30日投稿分)は7編です。
1月30日
#twnovel 「なあアコ」僕はどの彼女も「アコ」と呼ぶ。アキコ、アツコ、アミ、アカリ。付き合う相手は必ずアから始まるようにすることで、僕はいつでも「アコ」と付き合えた。だから今の彼女も「アコ」と呼ぶのだが「どうしてちゃんと名前で呼んでくれないのよ」と不機嫌。「ごめん赤穂さん」
1月29日
#twnovel 「課長。新しい食べるシリーズを考案致しました」「ほお。今度は何を食べさせようってのかね」「これです。食べるラード。これからは油の時代です。コラーゲン配合で美容にもよく」「それではまず君が試食したまえ」その三カ月後、彼は入院という名の左遷を味わったのであった。
1月28日
#twnovel どこまでも白。空気まで白い。隣を歩く彼の体温が手袋を通して伝わってくるけど、声を掛けなければそれも消えてしまうんじゃないかと思えた。「ねえ、このまま一緒に眠るの?」「嫌かい?」「そうじゃないけど」どうして瞼に浮かぶのは、彼の顔じゃないんだろう。「下山、しよっか」
1月27日
#twnovel 「だから普通に好きだって」と答えたら彼女に小1時間説教された。別に彼女は普通の仏文学権威を父に持つ有名国立大生で来春からフランス留学を控えているけれど、デートは普通に彼女持ちでレストランだし、夏休みには普通にヨーロッパ旅行を楽しんだ程度の仲。「だから普通に好き」
1月26日
#twnovel 彼に「お前ツンデレ」って言われたけど、私は全然そんな風じゃないし、普段から彼に優しくしてるよ。腕もちゃんと手錠で繋ぐし、餌だって時々は冷凍食品じゃないし、頭を殴るのは彼の笑い所が変だから、無理矢理キスしようとしたら当然抵抗するでしょ? え、好き? な、何言(ry
1月25日
#twnovel 胸を切り開く。もう動かなくなった彼女の心臓はまだ綺麗なピンク。最後まで彼女の気持ちは分からなかった。手術を拒み続けたことも、臓器提供出来ないと泣いた訳も。その心臓にメスを当てる。綺麗な血で一杯になった胸部に、何かが浮かび上がる。それは小指サイズの銀色の虫だった。
1月24日
#twnovel 夜明けを待つこの薄ぼんやりした時間が好きだ。彼の温もりを腕に感じてその優しい瞳を見ていると、どうしてもにやけてしまう。彼は何も言わない。言葉なんて必要無かった。でも気づいた。彼の手。随分と汚れている。私はそれを拭おうとして思わず……もげた。「また縫ってあげるね」
[0回]
PR