「役不足」そう言われて、あなたは何と感じるでしょうか。
「君には此の仕事は役不足だろうが……」と上司に言われたら、
日本人の半分は「こんな仕事くらい、簡単にやってみせるっていうのに」と
ある種の憤りを感じるかも知れません。
でも、本当は上司はそういう意味では言っていないのです。
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昨今、「正しい日本語」とか「正しい使い方」とかが、割とメディアで
言われるように成り、此の言葉の正しい意味を理解している人も結構いらっしゃる
ことと思います。
「役不足」とは、
・役不足
……其の人の実力・能力に対して役目(役割)が低い様を表す。そう、ここでは上司は「この仕事はあなたにとっては簡単な仕事だが……」と
言っているのですね。
でも、その言葉本来の意味を知っている人と知らない人の間では、大きな理解の
差が出来てしまいます。私はいつ頃から「役不足」が「力不足」という意味合いで
使われるように成ったのかは知りませんけれど、時代の中で次第に意味を変えて
いった言葉というものは、意外と多いのでは無いかと思っています。
例えば「全然」だって、本来は「全然~無い」と後に否定形の言葉が来るのが
自然だったのですけれど、今は「断然」の意味合いで「全然やれるよ」と平気で
使われていますものね。
言葉は見た目は変わらなくても、中身が時代と共に変化していきます。
やがて元の意味が分からないように成ってしまうものも、在るでしょう。
これは言葉だけに限りませんね。多くのものは「形だけ」しか残らないのです。
本当に何かを残していこうと思えば、其れは自然の流れに逆らうほどのエネルギィを
要することなのかも知れません。
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