どんな140文字の形があるのか。試行錯誤の旅は続きます。
今週分(2月28日~3月6日投稿分)は7編です。
3月6日
#twnovel RT 好き? RT ばか RT 嫌だ RT 世界に向けて発信しないで RT でも好きだからお前のこと RT 話を止めるのはあんた RT そうやって直ぐ思考停止 RT うざい RT 甘えられるの好きでしょ? RT 子供っぽいとこが嫌い RT 嫌だ RT 別れたいの
3月5日
#twnovel 廃校になったと聞いて実家に戻ってきた。卒業式に泣いて第二ボタンを握り締めた私は、今は立派な社会人だ。渡せなかった恋文は実家の物置の机の引出の中に残っているだろうか。「ヨシ君……」「ここって聞いて」その手には古い手紙が。「あの日をさもう一度だけ、やり直さないか?」
3月4日
#twnovel ジンベイザメの前で再会しよう。そう言った貴女は僕の前から消えてしまった。だから今日もまたジンベイザメの水槽の前に立つ。その大きな口と意外に愛嬌のある目に癒される。でも彼女は来ない。「おい橋元、何サボってんだ」「直ぐ行きます」そして僕はピアニアの餌やりに向かった。
3月3日
#twnovel 「何してんだよ」あれだけ子供っぽいだの何だの言っていた妻が小さな雛人形を飾っていた。「意外といいかな、って思って」男雛と女雛二人だけの可愛らしい雛人形。それを見て雛あられを頬張る妻に俺は苦笑する。だがそこに用意されたお猪口の数に首を捻る。「来年は三人で、かな」
3月2日
#twnovel とんとんとんとまな板の音が響く朝。味噌汁の匂いと魚が焼ける香ばしさ。家族が揃う朝に母の慌しい笑顔。それがいつか消えるなんて昔は想像出来無かった。墓前で結婚の報告をして、彼と新しいマンションで朝を迎える。同じようにまな板を叩こうとしたけれど、まだ、とんとん。な私。
3月1日
#twnovel 雑誌の載った写真に「美少女」と書かれていた。今まで周りには散々ブスだキモいだ言われていたのに。その写真家は「本当の私」を見せてくれると言ったけど、これが本当の私なの? 友達の視線が違う。「違う。私は美少女なんかじゃない!」でも周囲の視線はもう変わらなかった。
2月28日
#twnovel 家に帰ると週刊『恋の欠片』が届いていた。毎週少しずつパーツが入っていて、それを組み立てていけば恋愛出来るという、某社の人気シリーズだ。最初に入っていたのは小さな矢だった。半年後、その『恋の欠片』は押入れに入っていた。そして僕はまた新しいシリーズに手を出している。
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