ナポリタン(スパゲッティ・ナポリタン)を、最近、見たことが在るでしょうか。
そうです。あの、麺が赤く成った、ケチャップ味のスパゲティ(パスタとは呼ばない
方が良い)です。
私が最初に口にしたスパゲッティもあの「ナポリタン」でした。
けれど、此れは有名な話ですが、ナポリタンはイタリア料理では無いのですよね。
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英語で「ナポリ風の」と名前が付いていますが、現地ナポリで注文しても全く
違うパスタが出てくることでしょう。
それによくよく考えてみれば、普通のパスタとは明らかに何か違います。何故って、
あれは本来、茹でたスパゲティを更に炒めているんですから(つまり焼きスパゲティ
ですね)。
ナポリタンの起源は諸説あって、有力なものは「米国経由説」と「日本独自説」
でしょうか。どちらにしても、本場イタリアでは思っているほど料理にケチャップを
使いません(というか、トマトソースですよね、あちらは)。
そもそも「トマト・ケチャップ」自体、歴史がそう古い物でも無いですからね。
コロンブスの新大陸発見を待たないと「トマト」が世界に広がることはありません
でしたし、其れがケチャップという物に成るには、そこから更に時間が掛かります。
(余談。「ケチャップ」という語。マレィ語説とシナ語(中国語)説と在ります。
その上、其れは今の魚醤のような魚を使った調味料で、今のトマト・ケチャップとは
似ても似つかない代物だったらしいです)
ところで、あなたはタバスコをパスタによく掛けるでしょうか?
此の食習慣も、実は本国イタリアでは在りません。タバスコ自体は在りますが、
おそらく、此れをパスタに掛けている人を見れば、イタリアの方は驚かれるかも
知れません。タバスコ自体、北米の調味料なので、考えてみれば当然と言えるかも
知れませんね。
国(場所)が違えば常識が異なる、という例の一つですけれど、あまりにも常識と
して定着してしまっていることが其の国では全然通用しない、となると、やはり
驚きを隠せません。
そんな時は臆せず、ナポリタンに思いっきりタバスコを掛けて、スパゲッティを
ずるずると啜(すす)りましょう
(その行為はとても日本人らしい……)。
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