3月7日~13日までのツイノベです。
3月13日
#twnovel 息子がヒーロー人形を握り締めて神棚の前で「うりゃあ」とか遊んでいた。それを見咎めて「やめなさい」と注意したのだが、息子は「倒さないといけないんだ!」と。私が誰を倒すのか聞いたら「神様」って。「だって神様が怒るのやめてくれないから。ぼくが退治して日本を守るんだ!」
3月10日
#twnovel 空に青白の月が浮いていた。昔母に夜でも無いのに月が見えるのか聞いたら「月だって時々明るい世界を夢見たいんだよ」と嘘を教えてくれた。私は彼がくれた指輪を見つめながらその事を思い出した。でも右腿の女郎蜘蛛は笑ったね。それを公園の池に投げ込み、私は戻った。夜の街へ。
3月9日
#twnovel 腕時計を見ればもう出発から二時間十分。トップはゴールした頃か。俺はまだ半分過ぎた所。だが脚は悲鳴を上げている。観衆はこれがかつて逸材と呼ばれた選手だったとは気付かない。怪我さえ無ければ。いつもの口癖。でも本当は言い訳に使っていただけだ。俺は足の痛みを振り切った。
3月8日
#twnovel お兄ちゃんの笑顔を真似てみた。お兄ちゃんは綺麗だ。女性の私よりずっと綺麗。でも私はいつも上手く笑えずに駄目だって言われる。モデルとして価値が無いって。ねえお兄ちゃん。「大丈夫だよ」って笑って。「そんなんじゃ駄目だ」って殴って。でもその冷たい顔はもう動かない。
3月7日
#twnovel 心の傷を治す先生がいると聞き、ここまでやって来た。「お願いします」それは失恋の傷。まだ若そうに見えるのに白髪な先生はそっと私の胸に手を当てて目を閉じる。「ありがとうございました」家に戻ると早速私は彼に電話した。だが彼は「ごめん。もう俺たち終わったから」心の傷を治
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