4月11日~17日投稿分のツイノベです。
4月17日
#twnovel 失恋したのを鈴木の所為にしたら鈴木は「悪ぃ」と謝り、僕を風俗に連れて行って「これで勘弁してくれ」と言ったけれど、金を持ってなくて僕が全額払わされ、挙句に「可愛くなかったからもう一軒」とか言う。「金どうすんだよ」翌日、鈴木は原発処理のバイトに出掛けた。そんな友達。
4月16日
#twnovel 埋まっていたタイムカプセルを掘り起こした。二十年前に書いた自分への手紙には「今は何も無いけれど、それでも元気と笑顔だけは持ってます。今の貴方は持ってますか?」と。一面瓦礫の山だったここに今、花が咲き、蝶が舞い、鳥が空を飛ぶ。子供も出来た。沢山、沢山、持ってるよ。
4月15日
#twnovel 床の上は没原稿の山だった。書いても書いても物語は体を成さない。諦めて随筆でもと思うが楽しい日常なんてここに無い。悩んだ挙句、私はその没原稿で本当の山を作った。没原稿の川が流れ、没原稿の花畑を、没原稿の蝶が舞う。そして一人の没原稿の女性が。「早く原稿書いて下さい」
4月14日
#twnovel 軽快な曲をBGMに海岸線を飛ばすが助手席の女の不機嫌なまま。甘いもの食べるかと聞くと「嫌」って言う。好きなもの買ってやると言うと「馬鹿」って返す。遊園地でも行くかと笑うと「子供じゃない」って泣く。彼女なら新しいのに変えるところが、五歳の娘じゃそうもいかないな。
4月13日
#twnovel 彼は「笑われ屋」をやっていた。彼を見れば誰もが笑い、口を開けば笑い声の花。でも私の前では一度も笑わない。「何故?」と尋ねても彼は只黙っていた。ある日私は内緒で彼のショウを見た。最前列で笑う私。それに気付いた彼は真っ赤で舞台を去る。「君にだけは笑われたくなかった」
4月12日
#twnovel 「ごめん」と走り去る彼女。最後と意気込んだマンガ賞にも落選して、仕事は来月で契約が終わる。どんなに幸せな物語書いても現実はこんなだ。涙すら出てきやしない。もう、俺終わ……(超展開)……捨てたマンガを拾った美女が俺を見てこう言った。「わたしと合体しない?」「はい」
4月11日
#twnovel アイタイ。口にすると会えそうな気がした。でも君が居ない現実は残酷で容赦無くて、私を泣かす。別に愛してくれなくても、笑ってくれなくても、喧嘩してても、背中だけでもいい。傍にイタイ。唯それだけの事がこんなにも贅沢で悲しくて、それを幸せと知らなかった自分を叩きたい。
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