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凪司工房の徒然

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Ren'Py はじめます。第1回 -魔王現る-



「魔王があらわれた!」

「どうする?」

  たたかう
  にげる
 >あそぶ



拍手[0回]



 「1週間ぶりですが、みなさまお元気ですか? ブログ企画『Ren'Py はじめます。』の第1回です」


前回のあらすじ:

 Ren'Py とは何ぞや? ということを『かまいたちの夜』風に語る

 ここでリセッ(ry の衝撃を思い出した方はそれなりの年代の方ですね。ふふふ



「とまあ、そんな前回でしたが」

(ん?)

「今回はまず一つ作品を作ってしまいましょう!

「……いきなり、ですか、と?」

「こういったもので初心者が躓くポイントは何ですか? はい、そこの山田君」

「はい、ざーんねーん。山田君、座布団一枚持ってって」

「初心者が躓くポイント。それはいきなり大長編を作ろうとして最初の画面とかメニュー回りの設定とか最初のイベントとか、そういうのは力を入れてやれちゃったりするけど、結局どこか途中で止まって、最後まで作品が仕上げられない!」

「これに尽きる」

「作品とはね、始めたらエンドマークまで作らないと作品にはならんとですよ」

「っちゅーわけで、今回は第1回にして作品を終わりまで作ってしまいます!」

(いいんですか? って。ちまちまスライ●とか叩いて経験値稼いでたらレベル上がるまでに視聴者が飽きちゃうでしょうが)

「注目を集めるにはいきなりクライマックスです」

「という訳で、まずはダウンロードしましょう。WindowsかMacかLinuxか。あなたの捨てたOSはどれですか?」


☆STEP1:ダウンロード

 ・公式サイトにアクセスする →日本語版 http://renpy.sukebo.com/

 ・サイトの「ダウンロード」をクリック

 ・「Download SDK」のあなたの使用OSのものが色濃く表示されていると思うので、それをクリックしてダウンロード

 ・ダウンロードしたファイルを解凍し、インストールするなり、しかる場所に展開するなりする

(※2013年1月の段階では最新版はv6.14”スチームパンク・ハムスター”です)

「ここまでで疲れちゃった人?」

「今日はもう休みましょう」

「疲れたら休む。それも続けるには大事なことです」

「次はソフトを起動してみましょう」


☆STEP2:起動

 ※OSにより起動ファイルが異なってます
  ・Windows → renpy.exe
  ・Mac   → renpy.app
  ・Linux  → renpy.sh

 ・ランチャーが起動する
(↓こんなの)



 ・右下の「Quit」で終了

「起動できたでしょうか?」

「起動しない場合は何かしら環境が不足していると思われます。そういう場合は以前のバージョンだと起動する場合もありますので、そちらを試してみるというのも良いかも知れません」

「起動できたら次はプロジェクトを立ち上げます! 作品を作りましょう!」


☆STEP3:プロジェクトを作成

 ・ランチャー起動

 ・「+Create New Project」をクリック

 ・プロジェクト名を記入してEnter

 ・ウインドウ・スタイルとカラーのセットを選択 (最初なんで適当でいいですよ)


「第1回なのに既に大変? でもここまでついてきたあなた。もうほぼ作品は完成しているんですよ?」

「私はプロジェクト名を『Maou』としました」

「さあ、作品の完成の時が迫っていますよ」

「次は作品本体に取りかかります」


☆STEP4:エディタを起動

 ・ランチャーの「PROJECTS:」の下からあなたが作ったプロジェクトをクリック

 ・右の方の「Edit File」の下の「script.rpy」を選択

 ・すると初回はどのエディタを使うかを尋ねられるので、日本人ならここで「jEdit」です (※他のものは日本語が使えない)

 ・しばらく待つ(ネットで「jEdit」をダウンロードします)

 ・「jEdit」が起動


「慣れた人は他のエディタでファイルを開いても構いません」

「さあ。次で作品を終わらせますよ?」

「準備はいいですか?」

「物語に必ず必要な(頭痛が痛い的な)ものを書き込みます」


☆STEP5:「END」と書き込む

 ・開いている「script.rpy」の一番下の「return」の前に「"END"」と書き込みます

script.rpy
--------------------------------
# The game starts here.
label start:

e "You've created a new Ren'Py game."

e "Once you add a story, pictures, and music, you can release it to the world!"

"END"

return
--------------------------------


(※この時、"END"の前の空白が「TAB」にならないように、半角SPACEになるように気をつけること。「TAB」はエラーになります)


「さあ、これでやっと作品が仕上がりました」

「どんなに惨めで情けない作品でも ENDマーク さえあれば、それは立派な作品です」

「ここまで苦労してやっと出来上がった作品を、起動してみましょう!」


☆STEP6:作品をやってみる

 ・プロジェクトを選んだ状態(特に何も触ってなければそうなっている。今選択しているプロジェクトは中央上部に表示されている)

 ・右下の「Launch Project」をクリック

 ・しばらくすると別ウインドウで作品が起動

 ・Main Menuから「Start Game」を選択

 ・クリックしていく

 ・ENDとダイアローグに表示された後、最初の画面に戻る

 ・これで終了


「さあ。どうでしたか?」

「魔王は倒せましたか?」

「え? そんなもの見なかった?」

「ああ、あなたはプロジェクト名を『Maou』にしなかったから」

(※◇●▽)

「……ぜぇぜぇ、ともかく、これであなたはRen'pyを使って作品を作り上げました。小さく拍手」

「作品創りってほんと大変ですよ。でもですね、作り上げた先には安易に言葉で表現出来ない達成感があるんです」

「あれ? ありませんでした?」

「まあ作品といってもまだ何も装備してませんから、ね……」

(レベル1でひのきの棒や布の服ですらE装備してない状態なのに、さすがにいきなり魔王は倒せませんよ。ハハハ)

「という訳で、みんな次回まで全裸待機です」

「次回予告!」


『第2回 -そんな話は聞いてない-』


「あなたはまだ、Ren'Py の何も知らない」




「の補講 第6.5回」
「第6回 -俺の鼓動が聴こえるか?-」
「の補講 第5.5回」
「第5回 -君に会いに行く-」
「第4回 -魔女の誘惑-」
「の補講 第3.5回」
「第3回 -出会いと別れ-」
「の補講 第2.5回」
「第2回 -そんな話は聞いてない-」
「の補講 第1.5回」
「第1回 -魔王現る-」
「第0回 -1人の敗者-」
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