「隊長! 大変です!」
「どうした!?」
「魔王がとってもいい奴でした!」
「なぬ!?」(記事本編は↓よりお願いします)
[0回]
凪 「1週間ぶりですが、みなさまお風邪など引かれてませんか? うがい&手洗いが何だかんだ一番の予防らしいですよ」
「という訳でブログ企画
『Ren'Pyはじめます。』の第2回です」
前回のあらすじ:
残り時間11分41秒。もう間に合わない! どうやったって魔王を倒せる筈がないんだ!
「私だけかね、まだ勝てると思っているのは…………」
そこに現れたのは白髪のメガネデ(ry 伝説のバスケ部顧問A先生だった。
「
諦めたらそこで試合終了だよ。何事も最後の1秒まで希望を捨てずにやりきることが大事なんですよね。という前回でした」
(抗議は受け付けません)
「前回はRen'Pyランチャー起動からとにかく作品を、とりあえず作ってしまう、ということをやってみました」
「ですが、あれは
失敗作です」
「驚くことはありません。
失敗することが大事なんです」
「物を投げないで下さい! 物が壊れます!」
「失敗と言うのは、実はこのRen'Pyさん、
日本人じゃないんです」
「思い出して下さい、あなたが作ったゲームの画面を」
Startをクリック後のお姿
「日本語じゃない……」
「そうです。Ren'Py は海外生まれのソフトです」
「つまり海外生まれのソフトにありがちな
日本語を標準では扱えません! なのです……」
「という訳で、今日はまずRen'Pyさんに日本語を学習してもらいましょう」
「郷にいらずんば故事を得ずと言いましてね」
「とにかく、日本人が使うんで、日本語でお願いしたいのですよね」
「で、日本語が使えるようにする前に……」
「ちょっとしたおまじないを」
☆STEP1:システムファイルの初期化 ・まずRen'Pyランチャーを起動する
・次に自分の作ったプロジェクトを選択し
・中央の「Navigate Script」の下にある「Delete Presistent」をクリック
「以上です」
「はい。それだけです」
「何をやったのか? ということなんですが」
「Ren'Py はプロジェクトを起動するとそのプロジェクトの設定ファイルが作られます。ファイル名は
presistentで、それぞれの環境によって作られる場所が異なっていますが(例えば個人フォルダの下のAppDataのどこかであったり、rootであったり)その場所に作られたrenpyフォルダ下にプロジェクト名と同じフォルダが作られ、その中に存在しています」
「ランチャーからDelete Presistentで消してもいいし、直接削除してもいいんですが、」
「どうもこの Presistent というファイルに基本的な設定……ウインドウ・サイズやらフォントやらの設定が、一番最初に書き込まれ、二回目以降はここの情報を参照しつつ起動するようになっているらしく」
「今から日本語を使えるようにしますが、以前のPresistentファイルが存在していると、文字化けしたり、うまく表示されないことがあるのです」
「なので、面倒ですが、Presistent を消してもらいました」
「さ、これで心置きなく日本語導入できますね。えへへ」
(・・・・)
「心の消耗が激しいんですよ(謎)」
「で、これからプログラム触ったことない人には
なんじゃこりゃ!? な展開が続きますので、不慣れな方は深呼吸してから次のステップにお進み下さいませ」
☆STEP2:デフォルト・フォントの設定 ・「script.rpy」を開いて下さい
・そこの最初の方(今回は3行目に挿入します)に以下のように書き込みます
--------
# Setting Japanese
init:
$ style.default.font = "VL-PGothic-Regular.ttf"
$ style.default.language = "eastasian" # 日本語禁則処理
--------
「これで使えますか?」
「いえ、使えません」
「……慌てないで。慌てる乞食は貰いが少ないのですよ」
「まず何を書いたかを説明します」
「1行目の
# から始まる行は
コメント行です」
「#以降は全てコメントとして処理されます」
「なので、4行目の #日本語禁則処理 というのもコメントです」
「次に2行目。
init: これは変数とか定数とかの
設定を書き込む時のおまじないです」
「変数とかのが何か? という質問については答えません」
「自分で調べて下さい……とまでは言いませんが、プログラムの世界ではよく
箱なんて説明されます」
(詳しい話はまた2.5の補講で勉強して下さいませ)
「3行目。ここが今日の肝です。書いてあることの意味は
デフォルト・フォントに「VL-PGothic-Regular.ttf」を使うよ、ということです」
「そんなフォントは知らない? いいんです。これから知ってくれれば」
(もちろん他のフォントを使っても構いませんが、ライセンスやら色々問題もありますので、参照サイトに従ってここではVLゴシックフォントを使わせていただきました)
「では4行目ですが、これは何なのか?」
「ワープロ・ソフトなんかで設定に苦労するアレですね、アレ。
ざ・禁則処理!」
「あ! コメントとして書いてありますね。めんごめんご。まあ日本語を使いたいなら書いとけ、ってやつです」
「さあさあさあ」
「まもなく日本語が使えるところまで至りますよ」
☆STEP3:デフォルト・フォントを入れる ・まずは以下のサイトから今回使っているフォントをダウンロードしましょう (ダウンロードって何? という方はググレカスこの野郎でございます)
→
http://vlgothic.dicey.org/ ・ここの「ダウンロード」より最新版のVLゴシックフォントの書庫ファイル(ZIP等)をダウンロードし、
・そのファイルを解凍します
・解凍したファイル群より「
VL-PGothic-Regular.ttf」をコピィします
・場所はプロジェクト・フォルダの「
game」フォルダの中にコピィです
「Ren'Pyでは原則として画像ファイルや音声ファイルやその他使用するファイル群はこのgameフォルダの中に格納して使います。なので使うファイルはまずgameの中にコピィしましょう」
「ふぅ……」
「よくぞここまで来た! 勇者とんぬらよ!」
「やっと日本語が使える……筈……になりました!」
「で、それが使えるかどうか試す為に、日本語の台詞を書き込んでみましょう」
☆STEP4:日本語の台詞を書く ・「script.rpy」ファイルの英語の台詞の後に日本語の台詞を以下のように付け足しましょう
--------
label start:
e "You've created a new Ren'Py game."
e "Once you add a story, pictures, and music, you can release it to the world!"
"われわれは日本人だ" # この行を追加ね
"END"
return
--------
「われわれは日本人だ」
「ちゃんと言えたら
日本語(≧∇≦)b OK」
「さあ、ここまで出来たら今日のまとめとして、ゲームを起動して試してみましょう」
「ランチャーからプロジェクトを起動」
「Startして……さあ、どうです? 日本語、ちゃんと使えてましたか?」
「もし豆腐さん(日本語の文字化けで□←こんなのが並ぶ現象)が表示されていたならば、今一度STEP1に戻ってやり直してみて下さい」
「無事に日本語が表示されたなら、次回からやっと……
やっと!作品製作の長く険しい茨の道へと、分け入っていきますよ」
「今回日本語化につきましては以下のサイト様を参照させていただきました」
「ただ今回はメニューの日本語化については導入しませんでした。その理由はまた後の講座や補講にて説明したいと思いますので、ご了承下さいませませ」
「という訳で、次回予告ぅ!」
『第3回 -出会いと別れ-』「あんなに好きだって言ってたのに……」
参照サイト:
http://haraita9283.blog98.fc2.com/blog-entry-144.html
「の補講 第6.5回」「第6回 -俺の鼓動が聴こえるか?-」「の補講 第5.5回」「第5回 -君に会いに行く-」「第4回 -魔女の誘惑-」「の補講 第3.5回」「第3回 -出会いと別れ-」「の補講 第2.5回」「第2回 -そんな話は聞いてない-」
「の補講 第1.5回」「第1回 -魔王現る-」「第0回 -1人の敗者-」PR