久しぶりに本の記事でも。
『斜陽』
あの太宰治の代表作の一つである。
ある没落貴族のお話ではあるが、太宰らしい人間のカナシサが滲む物語であった。
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先程発売された小説新潮の一月号、創刊八百号記念の特集にて八十八名の作家の方々が「八百字で何か書いて下さい」と言われて書いたものを集めた『八百字の宇宙』というものを読みました。それには別に八百字の小説をお願いします、と頼まれた訳では無い為、色々な形態のものがありましたが、やはりどちらかと言えば私はそういう小説に近いものが読みたいなと思っていたので、そうで無いものには原則として評価してませんが、一応、自分なりの読書感覚の目安として、まあ大体こんな感じに読んでいるのだな、というのが分かればな、という、まあ自己満足の類ですね。
感想は書きません。八百字ですから、やはり実際に目を通してもらうのが一番です。
(それでは内容は 続きの記事は…… からお読み下さいませ)
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うぶめのなつ
ミステリィ好きな人ならその大半が読んでいるかと思われる本作「姑獲鳥の夏」である。京極夏彦のデヴュ作にして、日本のミステリィ界に衝撃を与えた一作と言っても過言ではない作品。
扱っているのは妖怪、脳と認識の問題、妊娠二十箇月という異様な妊婦、他にも細々としたものはあるけれど、メイン・ディッシュは主にそれらと言ってよい。
そして探偵役とも言える中禅寺秋彦は言うのだ
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ、関口君」 と。
そんな怪奇にして明解な京極堂の物語について。
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読書好きな人なら一冊くらいは読んだことがあるかも知れない、2000年代の注目作家。
多くの作品が映像化され、また何度も直木賞候補(現在は選考辞退している)となり、「ゴールデンスランバー」では本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
その彼が今回描いたのは「大学生活」。いわゆる「キャンパス・ライフ」である。勿論、ただの大学生活な筈が無く、そこには様々な仕掛けが存在しているが……。
そんな「砂漠」について。
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三島文学……。
そう呼ばれるほど日本の近代文学を語る上で重要な人物。
中でも名作に上げられる「金閣寺」を読んでみました。
(おそらく高校生なんかの読書感想文用の推薦本の1冊だったするのでしょうね、
今でも)
今回はそんな名作文学について。
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前回「
映画版」を紹介しましたが、今回は漫画(comic)の方です。
今月10巻が出て、其れで完結と成りました。
話題に成っているものが必ずしも良いもの、とは限りません。
けれど、やはり、何かしら話題に成るだけの要素は備えているものです。
そんな漫画について。
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児童文学……というと、何やら子どもの頃に読んだ、彼や彼女が主人公の本の事を
思い出されるだろうか?
でも、童話がそうであったように、決して、児童文学も子どもたちの為だけのもの
では無い。
今回はそんな本のお話。
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