140文字程度なので、出来る限りショート・ショート的なオチを重視したものを心掛けていますが、そういうものばかりでは無く、しみじみとしたものや、ちょっと立ち止まって考えてしまうものなど、色々な形式をそろそろ試してみようかと思っております。
今週分(8月16日~8月22日投稿分)は7編です。
8月22日
#twnovel 彼女が世界を滅ぼす悪魔だったなんて信じない! 僕が昨日の夕食をすっぽかした腹いせに日本を消すとか信じない! 僕は彼女を愛しているんだ! 宇宙で誰より一番愛して! 「これ何?」彼女は僕の首筋に僅かに付着した違う口紅の残留成分に気づいた。その日、嘘は世界を滅ぼした。
8月21日
#twnovel 地平線ってあれ広がってんのか? 線だから伸びてるんじゃない? オープンカーって冷房ついてねえな 太陽を浴びて走るからって取ったのあんた 熱いぜよ俺 馬鹿な上に土佐生まれじゃないし ぜよって言うぜよ 言わない 付き合いの悪い女ぜよ じゃあ結婚やめる? ごめんなさい
8月20日
#twnovel 昔話だ。あるところに走り続けていないと死んでしまう男がいた。彼は夜通し走るので近所迷惑だとルームランナーを買い与えたが、一月と持たずにそれは壊れた。やがて街から追い出された彼は世界一周の旅に出た。「で、どうなったの?」祖父は笑って路地を見た。やがて歓声と足音が。
8月19日
#twnovel 拳を握る。噛み締めた砂がジャリ。汚れたセーラー服を抱きしめて泣く母親の顔は、もう見たくなかった。「どうしたんだい?」奴らは嗤う。幾つもの口。香水臭い。その穴目掛けて、私は思い切り腕を伸ばした。「え、母さん、それほんと?」「昔話よ」笑う私の傍らには空手の優勝杯。
8月18日
#twnovel ベランダで知らないお姉さんがTシャツを脱いだ。あれは見せブラなのかと考える僕に構わず赤や黒の小さな下着を干し始める。「それハニートラップやぞ」友達に言われて家に帰ると確かにポストにちらしがあり、お姉さんがえっちな下着姿で写ってた。『極秘配送!女性下着各種取扱』
8月17日
#twnovel 彼女は月を見上げるとその瞳に涙を溜めた。理由を尋ねると次の満月には自分の星に帰らないといけない、と言う。僕は何とか彼女を引きとめようとしたが彼女の上司は首を縦に振らない。別れ際、彼女は「今度はあなたがこちらに来てね」僕は円形の窓から見つめた。宇宙に浮く青い星を。
8月16日
#twnovel あなたに愛する人はいますか? 僕にはいます。その人は泣いている友達の代わりに彼氏を殴りつけ、馴染めなかった女子と友達になってあげ、弁当は大盛りで大きな口を開けて笑うけど、かっこいい先輩の前ではお淑やかを装う。そんな君に、もっと僕を知ってもらいたいんです。A美より
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