甘くて口当たりの良いチョコレイト。
私も大好きな一品ですが、実はこのチョコレイト。昔は甘く無かった
んですよね。原料となる「カカオ」自体はとても苦く、それ故、昔は
薬として使われていた時代も在ったそうです。
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そもそも中米原産のカカオはコロンブスの新大陸発見により、欧州に
もたらされました。が、当初はスペインにしか普及しなかったようです。
最初のチョコレイトは飲料でした。それも、結構苦かったようです。
16世紀にメキシコに渡った宣教師が砂糖を入れることを考え付くまで、
おそらくは現在の珈琲のように苦い飲物だったのでしょうね。
最初はチョコレイト・ドリンクだった物が現在の固形のチョコレイトに
成ったのは1847年のことでした。それでもまだまだ其れは苦く、
甘味の増したミルクチョコレイトの登場まで其れから30年ほど待たなくては
なりません。
近年、カカオ・ポリフェノールなどに注目が集まり、健康品としての認知度も
上がったチョコレイト。最近は糖分を減らした物も多く出回り、中にはカカオ
が8割9割なんて、とてもbitterな商品があります。元々は「薬」だったので、
ようやくチョコレイト本来の姿が認められたのかも知れませんね。
余談ですが、「チョコレイト」と「ココア」。実は同じ物です。
昔は現在の「ココア」は「ホット・チョコレイト」と呼ばれていました。
「ココア」と「カカオ」。発音も似ていますものね。
質量当たりのカロリーが多く(その為、かつて軍隊の非常食とされた)、一口で、
疲れた体と、そして心も癒してくれる、そんなチョコレイト。
甘いだけの奴では無く、意外と出来る奴だったのですね。
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