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凪司工房の徒然

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金平糖は1日にして成らず―Confeito was not made in a day―

「金平糖」という、あの砂糖菓子。
そうです、あのツノが沢山在る、とても可愛らしいお菓子です。
みなさんは食べた事は在るでしょうか?

子供の頃に口にした時には、実に不思議な形をしているし、
様々な色が着いているし、ちょっと興味深いお菓子の一つでした。

今回はそんな「金平糖」についてです。

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元々、砂糖菓子の歴史自体、日本ではそう古いものでは無いのですが、
この「金平糖」は、あの鉄砲伝来の頃、そうです、よく歴史の授業で
習う「種子島」の頃です。その頃始まったポルトガルとの「南蛮貿易」で
もたらされた物の中の一つだったのですね(他には「カステラ」や「ボーロ」
など)。

この「金平糖」という名前もポルトガル語の「Confeito(砂糖菓子)」から
来ています。
ポルトガルの物は日本の物と比べると幾分透明度が低く、トゲももっとゴツゴツ
した感じらしいです。

あのトゲトゲは、釜を回しながら、核と成るイラ粉(もち米を砕いた物)やケシ粒、
ゴマなどに、ゆっくりと溶かした砂糖をかけていくと、時間と共に徐々に形成
されていくのですが、何でも完成までは実に2週間ほども時間が掛かると
いうのです。
3日ぐらいでツノの子供が出来て、8日ぐらいでツノが出揃い、そのまま1センチ
くらいの大きさに成るまで2週間ほど、ということです。

ちなみに、現在はこういう手作業で作っているところは日本では京都市内に1軒
店が在るだけで、殆どは「型押し」して、その上を糖蜜などでコーティングする
手法が一般的らしいです。

この「金平糖」が他の「砂糖菓子」と異なるのは、水分が少ない為、溶けにくく、
非常に長持ちがする、という事。
また、元々は時間を掛けて作っていた為、縁起物であり、また高級品であり、
贈り物としても喜ばれた物だという事。

最近は余り見なくなりましたが、ふと見上げれば夜空に星が輝いているように、
いつまでも愛してあげたい、身近で、ささやかで、けれど、大切にしたいお菓子
の一つですね。
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