夏に成ると、多くの人が経験が在ると思いますが、
やってきます……夏バテ。
体がダルくなり、やる気も減衰し、出来れば、これ以上は動きたくない。
そんな風にすら、思ってしまう、結構厄介なものでございます。
そこで、その夏バテの「バテる」に今回は焦点を当ててみましょう。
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何だか奇妙な言葉のように感じます、この「バテる」。
辞書を引きましても、漢字は当ててありません。
語源を探ると、どうも2つの大きな説が在るようです。
1つは「疲れ果てる」の「果てる」から「バテる」と成った、
というもの。
此れは何と無く意味が通じますし、まあ、「はてる」が「ばてる」と
頭の部分が訛ったのだろうか、とも思えます。
2つ目は「馬が疲れて足をばたばたさせる様子」からきた「バテる」
という、競馬用語のようです。
「バタバタ」という擬音語は、そのまま「バタる」→「バテる」と
転じた、というのは、確かに在りそうだと思わせられますが、
上記の1つ目と合わせて「馬・果てる」→「馬てる」(ばてる)なんて
ものも、なかなか語源としては良さそうな気も致します。
しかし、どちらの説もそう奇妙なものではございません。
いつの時代から使われていたのか、それもよく分からないし、
どこかの方言のようにも思われます。
どちらにしても「バテる」という語感は、非常にそのものズバリを言いえて妙な
気が致します。
あなたは今年も夏バテ、しているのでしょうか?