川原泉原作の少女漫画の映画化である。
VFX(いわゆるCGか)が得意な監督の演出により、とっても跳んだ映像に仕上がっている。
今回はそんな映画について。
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何の予備知識も無く、公開終了直前に見に行った映画だった。
只、上野樹里と関めぐみ(映画ハチミツとクローバーで山田を演じた女優)が
出ていた、という程度の認識である。
つまり、全く話の筋も知らないし、原作者の事も知らないし、何より、ジャンル?
も分からなかった。
コメディ?アクション?
何だろう。
とりあえず、お嬢様学校(という特殊な環境)にやってきた一般庶民の女の子の
物語なのか……と思いきや、見ている内にどんどん表情が変わってゆく。
沢山使ってあるCGは確かにアニメ風を思わせるし、
ちょっと「ありえない」ぐらいに誇張された映像は、確かに好き嫌いは有るかも
知れない。
それでも……何だろう。誰もが活き活きとしているように思えた。
だから、だろうか。こちらも引き込まれ、時に笑い、時に涙した(かも知れない)。
3人の少女たちが、とにかく可愛く、逞しく、そして楽しい。
猫なんて被らなくたって、少女たちには充分魅力が在るってことかも知れない。
ちょっと不思議な映画(映像?)かも知れないけれど、こういうものを見るのも、
偶には好いかも知れない。
ラストには、そんな清々しささえ、漂っていたように思った。