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凪司工房の徒然

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短し命、燃え尽きない蛍―Firefly isn't glowing―

蛍が見られる時季に成ってまいりましたが、
ずっと以前から其の減少が嘆かれています。
近年は地域の活性化や自然保護などの目的で、住民自ら
放流したりしているようで、ひょっとすると、以前よりは
見る機会が増えつつあるのかも知れませんね。

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そんな蛍の美しさは、やはりあの光でしょう。

日本には約40種類程度の蛍が居るそうですが、本州で一般的に
見る事が出来るのは「ゲンジボタル」ですね(別に「ヘイケボタル」
というのも居ますが、よく見られた方を「ゲンジ」、そして次に発見
されたものを「ヘイケ」としたそうです)。
もちろん、発光しない蛍も居ます。

その蛍の光は1900年初頭には「蛍の発光は発熱を伴わない為、冷光で
ある」と分かっていて、1960年には其のエネルギィ変換効率は何と
9割にも成るという事が判明しました。

通常、多くの化学反応では反応に伴い熱が発生(もしくは逆に吸収)
します。発光反応はその熱に成るエネルギィが光に転化したものです。
なので、蛍の光は燃焼時の光とは違い、熱を持っていません。

蛍の場合は「ルシフェリン」と呼ばれる化学物質が「ルシフェラーゼ(酵素)」
により空気中で酸化される時に発光現象が起こります。なので、呼吸に連れて
明るくなったり、暗くなったりするのですね。

1年かけて成長し、成虫の期間は僅かに2週間と、蝉と共に命が短い虫として
有名ですが、此の2週間の間に相手を見つけ、交尾して(雄は此の時に死にます)、
新しい命を生みます。雌は一度雄と交尾すると、他の雄とは交尾しないようです。
結構一途で情熱的な蛍ですが、その蛍光は熱くなく、実に静かに光っている
のですね。
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