アスパラガス……と言えば、あの緑色の物を思い浮かべる方が
多いと思います。
日本でもよく食され、また健康にも良い事から、注目も浴びて
いますね。
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そのアスパラガス。世界的に見ればかなり歴史の古い食べ物で、
紀元前、古代エジプト王朝の頃には既に食されていたという記録が
在ります。当時は今よりももっと細く、草の茎のようなものを
食べていたようです。
そのアスパラガスが日本に入って来るのは江戸時代。オランダ船に
より「観賞用」として持ち込まれました。食用に成るのは明治時代で、
大正の頃に成ると日本でも栽培され始めます。
アスパラガスの語源は「沢山分かれる」というもの。それは根の様子
から来ているようですね。
葱やニラ、ニンニクなどと同じユリ科の多年草で、学名「アスパラガス・
オフィシナリス」の「オフィシナリス」は「薬用」という事。栄養豊富な
アスパラガスは古くから薬としても愛されていたのですね。
春先から夏にかけて収穫されるアスパラガスですが、ヨーロッパでも春の
食材として非常に愛されています。ヨーロッパでは日本と違い「アスパラ」と
言うと「ホワイトアスパラガス」の事を差すそうです。
もちろん、「グリーンアスパラガス」も「ホワイトアスパラガス」も同じ種で
栽培方法が異なるだけです。「グリーン」は太陽の光を燦々と浴びさせて育て、
「ホワイト」の方は土を被せて日に当てないように育てます(もやし等と同じ
ですね)。
どちらかというと苦味が少なくよりクリーミィな「ホワイトアスパラガス」の
方が、ヨーロッパでは好まれて食べられるようです。
フランスでは穂先を丁寧に扱わなければいけない食材であることから、
「マドモワゼルの指先」と呼ばれています。
そんな繊細な、けれど、しっかりとした栄養素を備えたアスパラガス。
あなたが今夜選ぶのは「緑」それとも「白」?
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