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凪司工房の徒然

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雨にも負けず、傘広げた日本人―Japanese Umbrella is Unfortunate―

天気予報を見て「今日は傘、どうしようか」。
こんな日はよく在りますよね。

日本では実にメジャな雨具の「傘」。
けれど、これ、海外では日本ほどメジャな物では、どうやら無いようです。

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そもそも傘という物の歴史。最初は今で言う「日傘」から始まったものの
ようだ。
世界的に見て傘が最初に使われたのは約4000年ほど昔の事で、
エジプトやペルシャ、ギリシアなどの壁画や彫刻に記録されている。
また、本来、傘は「高貴な人を強い日差しから守る」為の物であって、
現在のような雨露を防ぐ目的では使われなかった。

英語の「Umbrella」はラテン語の「Umbra」から来ていて、その意味は
「日陰」または「蓋う物」という事だった。
「Umbrella」はいつの間にか「雨傘」の意味に成ってしまったが、傘
そのものは18世紀で英国にて雨傘として使用されるように成るまでは、
主に(女性用の)日傘として使われていた。
(ちなみに英語で日傘は「Sunshade」である)

当時は男性が傘を差す、という光景を奇異な目で見られた。
それこそスカートを穿いて街を歩くようなものだったらしい。
けれど、ある英国人旅行家が約30年もその行為を続けた為、
これが一般化した、ということだ(継続は力なり)。

しかし日本では、其れより遥かに古くから雨傘としての「和傘」が在った。
飛鳥時代には仏教用の祭具として中国より伝来し、それが平安時代、室町時代を
経て、防水性の在る和傘が一般に広く利用されていた。
けれど、明治時代に入り、洋傘(現在の傘)が入ってくるように成ると、
徐々に和傘は利用されなく成っていく。

現在、年間に日本人が消費する傘の量は1億2000万本とも1億3000万本とも
言われている。決して消耗品では無い事を考えれば、この数字はちょっと異常とも
思える。もちろん、世界的に見ても異常な数値である。
その上、世界では環境的・文化的違いから、傘はそれほど利用されない地域も
多く(中国では雨合羽の方が遥かに利用され、欧州の乾燥した地域では服も直ぐ
乾いてしまう。また、スコールの在る熱帯地方では傘は役に立たない)、
その分、余計に日本人の傘消費量が目立ってしまうのである。

さて。あなたも身に覚えが無いでしょうか?
JR車内忘れ物の第一位は傘です。断トツの数字らしいです。
雨が降らなければ、傘という存在はそれほど忘れ易いものなのでしょうね。
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