かつては西洋料理のマイナな分野だったイタリア料理も、
ここ10年ほどですっかりとその地位を確立し、
今では多くのイタリアン・レストランが在ります。
中でもパスタは、より親しみ易いイタリア料理として家庭でも
随分と定着してきましたね。
その中で「カルボナーラ」について。
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「カルボナーラ」と言えば、店によって(また日によって)は
出来不出来が酷く異なる可能性の高い、家で作るにはちょっと
難しいかな、と思えるようなパスタの代表かも知れません。
パスタソースの中では、それほど歴史の古いものでは在りませんが、
此のパスタが「カルボナーラ」と呼ばれる謂れは幾つか在ります。
元々、イタリア語の「Carobonaro(男性形)」とは「炭焼き職人」の事。
諸説在る中では「炭焼き職人が作ったパスタ」とか、
「黒胡椒を墨に見立てている」というのが一般的だが、
中には「第二次大戦時、米兵が上陸の前線基地として炭焼島に駐留していた。
だが、そこで米兵達は全くパスタを食べず、ベイコンと卵ばかりを食べていた。
そこでベイコンと卵を使ってパスタを作ったところ、米兵は喜んで此のパスタを
食べた」というものも在る。
日本では「生クリーム」を入れる店が多いが、イタリア(特に発祥とされる
ローマ)では、「卵」「パンチェッタ(イタリアの豚ばら肉の塩漬け)」
「(パルミジャーノ)チーズ」を使ったシンプルな料理である。
余談に成りますが、「Bravo!(ブラーヴォ)」と良く言いますが、
あれは「男性」に対して使う言葉で、女性に対しては「Brava!(ブラーヴァ)」
と言います(意味は「素敵!」)。
イタリアにご旅行の際は気を付けましょうね。
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